ボツリヌス治療
一般的にボトックスの名称で知られていますがこれは医薬品名であり、成分としてはボツリヌス毒素からできています。ボツリヌスには筋肉の動きを抑制させる働きがあります。
筋肉の抑制効果は、通常投薬後、数日~数週間を過ぎた頃から実感され始めます。
ボツリヌス治療の作用期間は3~6ヶ月ですので、効果が薄れるこの時期に次の投与を行うことが推奨されます。まれにボツリヌストキシンに対する抗体をお持ちの場合(1000人に1~2人くらいの場合)、効果の減弱や作用期間の短縮などが認められます。
こんな人におすすめ
・歯軋り、食いしばりで悩んでいる方、それに付随する頭痛、肩こりに悩まれる方
歯科の領域では噛む筋肉に注入することにより、「歯軋り」、「食いしばり」、「噛む力が強い人」などに使用することで顎関節症、歯の破折、被せ物の破損のリスクを減らすことができます。
また睡眠中に歯軋り防止、食いしばり防止のマウスピースを使用している方はボツリヌス治療を行うことでマウスピースを外して眠ることも期待できます。
美容領域ではプチ整形とよばれ、咬筋が徐々に小さくなってくるため、エラの張った輪郭を小さくする小顔整形とも言われています。※当院では美容目的の治療は行っておりません
ボツリヌス治療の流れ
1)まず触診を行い筋肉緊張部位を確認します。
2)緊張部位に注射を行います。極細の針で行いますが人によっては多少痛みがあります。
3)治療は15分程度で終わります。
副作用・合併症
・注射針による内出血
・筋肉の収縮抑制に伴う違和感、筋肉の減弱作用
咬筋縮小作用により、食事の際に違和感を覚えたり、一時的に皮膚が前方に垂れてくる可能性もあります。
一度注入されますと効果が切れるまで、(約3~6ヶ月くらい)元に戻す処置はございませんが、時間と共にもとの表情に戻りますのでご安心ください。
・ごくまれに発熱、吐き気、頭痛(約0.5%)
ボツリヌス治療の作用が、表情などに大きく作用することが予測される場合は、
ボツリヌス治療以外の治療をお勧めさせて頂く場合があります。
注意事項
・妊娠中、授乳中の方への投与はできません。
・基礎疾患をお持ちの方は、事前に担当医にお伝え下さい。
・ウイルス性肝炎やHIVなどの既知ウイルスや病原菌に対する安全性は確立されていますが、未知のものに対しては理論的に完全に否定されているものではありません。
※【重要】念のためボツリヌストキシン注入治療前後、3ヶ月以内の妊娠は避けてください。
当院で扱っているボトックス
ボトックスと同じA型ボツリヌストキシン製剤です。KFDA(韓国食品医薬品安全庁)に医薬承認された効果と安全性の高い製剤です。製品純度が高く効果や持続期間はボトックと同等ですが、ジェネリック薬品(後発薬品)に相当するためメーカーからの販売価格がボトックスよりも安く、その分施術費用も安くできるところが最大のメリットです。
費用
一回 税込3万円 (治療の一週間後に確認を行います。その際、効果を高めるため追加注入は無料)